2024年は龍(辰)年です。
龍年の過去を調べると、様々な国家プロジェクト(スカイツリーなど)が多く開業し、全体的に活気活動的な年でした。
龍には、天に昇るその姿から、飛躍、発展、成功など動の象徴と、水を司る水神の姿から、厄除け、浄化など静の象徴があり、東洋では幸運をもたらす縁起の良いシンボルとされています。
龍の形を現した国土で、古くから龍神を祀る日本人にとって、龍はキーワードであり、サインでもあります。
そんな龍の年、暦や天体が見せる奇跡の合致。
それを、偶然だと片づけてしまうのは勿体ない。
なぜならそこには、大きなメッセージがあるからです。
元日、暦に集まる、始まりのエネルギー
2024年の元日を十干十二支でみると、
- 年干支は甲辰(きのえたつ)
- 日干支は甲子(きのえね)
年干支、日干支ともに、始まりのエネルギーに満ちています。
十干とは、風水の五行(木・火・土・金・水)に、陰と陽の性質を組み合わせたもので、
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
十二支は、
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う・うさぎ)
- 辰(たつ)
- 巳(み・へび)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い・いのしし)
十干十二支とは、十干と十二支を組み合わせたもので、その組み合わせは、60通りに分けられます。
これら60通りの周期は、古くから年、月、日、時の単位で暦に用いられ、それぞれの特性は、占いにおいても重要な役割を果たしています。
大殺界でお馴染みの六星占術なども、この十干十二支が基になっています。
甲辰の年は芽吹きの年といわれ、新しく始めること、挑戦することにとても良い年です。
(※甲辰としてのエネルギーが、本格的に切り替わるのは立春です。)
蒔いた種から芽が出て、形を成す年でもあるので、これまでの思考や行動が現実化する年です。
日干支は甲子(きのえね)で、甲子(きのえね)の日は、60通りある十干十二支のなかでも一番目、新たなサイクルの始まり、スタートです。
甲辰の年、甲子の元日、この始まりのエネルギーが重なることは、とても希少なことですが、更に重なるのは暦の吉日。
天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)は、百神が天に上り、地上全ての罪を赦(ゆる)す日とされ、暦の上で最も縁起の良い日です。
始まることへの大きな後押しがあるので、ポジティブに何かを始めることに最適です。
天赦日は、立春最初の戊寅(つちのえとら)、夏至最初の甲馬(きのえうま)、立秋最初の戊申(つちのえさる)、冬至最初の甲子(きのえね)と、一年に4回。
最初にこだわらない考え方もありますが、その場合でも年に5~6回と、貴重なお日柄です。
2024年1月1日は、冬至最初の甲子なので、天赦日となります。
天赦日が元日と重なることも、非常に稀(まれ)なことですが、またこの日は一粒万倍日、天恩日とも重なります。
一粒万倍日は文字通り、一粒の稲が万倍にも実る日とされ、種まきなど何かを始めるのにとても良い日。
(※借金など、負のエネルギーも、増やしてしまう意味合いもあります。)
天恩日は天の恩恵を受ける日とされ、人生の変化に伴う行動に適した日。
これら始まりを後押しする吉日が、元日と重なることも滅多にないことです。
龍
十二支のなかでも、ひときわ目立つ龍の存在。
龍は伝説や、神道における架空の生命体、ある意味スピリチュアル界隈の存在です。
十二支の動物(物質)なか、ただ1つだけ架空(スピリチュアル)の要素が含まれるのは、なぜでしょうか。
その理由には諸説ありますが、ハッキリとしたことは分かっていません。
日本国土が龍の形をしていること。
古くから日本各地で根付く、龍神伝説、龍神信仰。
日本人にとって、龍はサインなのです。(詳しくはこちら)
元日に始まりのエネルギーが集まる龍の年。
2024年は日本の生まれ変わりが始まる、重要な年です。
辰
干支で「龍」は、「辰」と表されます。
「辰」の字の成り立ちは、二枚貝が足を出して動いている様子を表し、肉片などが動くという意味があります。
「辰」の原字は「蜃」で、古代日本、中国で伝承されていた、蜃気楼を作り出す伝説の生き物を差しています。
読み方は、シン・みずち(水中に棲む竜の類。蛇に似た姿で4足の架空生物)・はまぐり。
その生物には、龍の類とされるみずち説と、巨大なハマグリ説とがあり、「辰」の字には龍と貝、この2つの要素が含まれています。
「震」、「振」、「唇」など、「辰」が含まれる字には、「振動」の意味合いがあるので、
- 地震や災害
- 精神的な動揺
など、辰年には「まさか?」というような出来事が、多く発生するようにも思います。
また「農」にも「辰」が含まれていますが、「農」の字は林の地を大きな貝を使って、耕す様を表しています。
農業は、弥生時代から始まったとされていましたが、その後の考古学により、農耕は縄文時代からすでにあったことが、明らかになりました。
この豊かな山と海に囲まれた日本の地。
そこに土着していた縄文人が、土を耕し作物を作ることは、自然な流れです。
自分が耕した土に芽吹いた命を、大切に育て収穫を待つ。
自然を頂くことをリアルに体現すると、毎日の食事は感謝でしかありません。
縄文の人々は自然と共存しながら、お腹と心が満たされていたのでしょう。
1万年もの間、愛と調和のなか発展していった縄文人。
最も長く続いた、争いのない文明です。
時を経て、そんな縄文人の暮らしや精神性が見直されています。
田舎暮らし、自給自足、古民家再生など、暮らしに自然を求める人たちが増えています。
- 豊かな土地を所有している。
- 自然食の知識がある。
- 作物や水路を作るスキルがある。
など、これからは、サバイバルを楽しめる能力者。
三納銀之助(さんのうぎんのすけ)さんのような、エコビレッジビルダーが重宝されるように思います。
冥王星
2024年は天体においても、大きな動きがある年です。
その主役は、破壊と再生を司る惑星、冥王星。
冥王星の公転周期は、およそ248年。
1つの星座に滞在するのは、12年から32年です。
このような、一星座に長く滞在する惑星の移動は、歴史や人の運勢に強い影響を与えると、考えられています。
2024年は、この冥王星が星座を移動します。
これまでの約15年、冥王星はやぎ座を運行していました。
移行は2023年3月から始まり、2度の逆行を経て2024年11月、ついに水瓶座内で落ち着きます。
冥王星、動きの詳細
- 2023/3/24、水瓶座へと順行。
- 2023/6/23、やぎ座へと逆行。
- 2024/1/21、またも水瓶座へと順行。
- 2024/9/2、やぎ座へと逆行。
- 2024/11/19、本格的に水瓶座入り。
- 2043/3までの約20年間、水瓶座に滞在。
冥王星は破壊と再生、また死と新生の星とも言われ、移行した新しい星座のもつ特色を強く後押しします。
やぎ座の特色は、古き伝統や慣わしなど、積み上げてきた過去への意味合いをもつ星座。
水瓶座の特色は、改革、自由、進歩など、開く未来への意味合いをもつ星座。
※あくまでも星座のもつ特色(意味合い)なので、個人の性質を現したものではありません。
2023/3から2024/11 まで、この破壊と再生の惑星が、過去と未来を行き来します。
そのうち、冥王星2回目の水瓶座入りは、2024/1/21/11:39に起こりますが、その直前1/20/23:07、ほぼ同じタイミングで太陽も水瓶座入りします。
これまで、たくさんの希少な合致をみてきましたが、248年ぶりの冥王星と、ほぼ同時に太陽が水瓶座入りすることは、奇跡といわれるほどとてもレアな現象だといいます。
巡る陰陽
暦や天体が奇跡のように一致する、2024年。
陽のエネルギーに溢れた、とても縁起が良い年です。
ですが、
「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」
という言葉があるように、これだけの陽のエネルギーが集まると、一転して陰のエネルギーに転ずる場合もあります。
陰陽は、この世界の仕組み。
全てにおいて、陰陽の巡りからは逃れられません。
新しい財布を使うときは、これまでの慣れ親しんだ財布を手放します。
何かを新しく始めるときこそ、古いしがらみを手放すタイミングです。
それは、物かもしれないし、人かもしれない。
また価値観や、考え方、時間かもしれません。
2024年は良くも悪くも、破壊(陰)あっての新生、再生(陽)が始まる年です。
この破壊と再生のプロセスは、地球レベルから個人レベルまで、国や人それぞれの規模観で、そのストーリーが展開されます。
「これまでのものが破壊される」
そんなことを聞くと、不安や恐怖を感じてしまうかもしれませんが、
壊されたものは、必ず進化し新生、再生される。
より良い状態に生まれ変わる。
そう約束されているのも、この2024年です。
新しいサイクルを望む人は、是非この2024年、始まりの追い風に乗ってみてください。
生まれ変わるために、何を手放さなければならないのか。
精査してみてください。
もしも手放すことで不安があるなら、安心してください。
自分にとって本当に必要なものなら、またいずれ必ず繋がることになるでしょう。
そしてそれはよりバージョンアップされ、今よりも快適な居心地の良い状態に進化されています。
新生と再生が約束されている、いまがチャンスです!