パラレルワールドという言葉をご存知でしょうか。
パラレルワールドについて、
ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。
並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。
「異界」「魔界」「四次元世界」などとは違い我々の宇宙と同一の次元を持つ。
分かりにくい説明ですが、パラレルワールドを超簡単に言ってしまうと、
「If the World(もしもの世界)」
パラレルワールドを描く小説やドラマは、現実ではあり得ないと思いながらも、なぜか人を惹きつけ、人気がでます。
アニメの世界になると、異次元に超時空、魔法使いや妖怪と、何でもありです。
現実ではお話はただの幻想ですが、大人も子供もそんな常識では考えられない世界に、ワクワク感を求めているのかもしれません。
しかし、この「もしもの世界」が幻想ではなく、本当に存在するとしたら。
その存在を知ることで、リアルに人生が変わるとしたら。
こんなにワクワクすることはないと思いませんか?
自分が理想とする最高のワールドへ、移行することができるかもしれません。
パラレルワールドの選択
意識するしないに関わらず、私たちが毎日欠かさず行っていること。
それは何だと思いますか。
ご飯を食べるとか寝るとか生理的なものではなく、人間の私たちが毎日行っていること。
それは可能性を選択し、決断する。
人は毎日を小さな決断から大きな決断まで、選択しながら生きています。
例えば、今夜のおかずのメインで悩んでいたとします。
そこで肉、魚あるいは両方という、3つの可能性が浮かびました。
そこには、3つのパラレルワールド(もしもの世界)が存在します。
- お肉を選択した世界
- 魚を選択した世界
- 両方を選択した世界
それぞれの世界が並行して、同時に存在するという考え方です。
スーパーで美味しそうなお刺身を見つけたので、今夜のおかずは魚に決めました。
その瞬間3つのパラレルワールドから、魚を食べる世界が自分の世界に現実化され生きた経験となります。
毎日の夕食の選択は小さな決断ですが、人生はそんな決断の積み重ねです。
その積み重ねのなか、人生の転換期ともいえる大きな決断はやってくるのです。
思考に浮かんだ可能性、選択肢の数だけ、自分のパラレルワールドは存在しています。
どのパラレルに移行するかは、本人の自由。
私たちは現実に起きること、目の当たりにしている現状が全てであるかのように、そこに縛られ一喜一憂しながら生きています。
けれど現実は、自分の思考が作り上げた並行世界の1つ。
たとえ幸せだと思えない現状だとしても、それも自分が作り出した世界の1つなのです。
思考が変われば、パラレルワールドは変わります。
いつだって、理想世界へ移行することができるのです。
引き寄せで言われる法則と同じ原理ですね😀
引き寄せの法則では潜在意識が大きく関わってきます。
この無意識の領域の思いグセが、望まないパラレルワールドを作ってしまう原因になってしまいます。
パラレルワールドでの考えでは時間は概念であって、私たちが感じている時間の流れは、「今」の連続に過ぎないといわれます。
過去は「今」の自分の記憶でしかなく、未来もまた「今」が作り出す概念。
なので過去も未来も現在も、全てが今、同時に存在しているということになります。
人生は無数に存在するパラレルワールドから、「今」の自分の思考がシフトする世界を選び繋いでいるわけです。
言葉にすると難しいですが、要は「今」「今」「今」。
今の連続です。
なのでどんな理由があっても、最終的にどの世界を選び進むかは、全てが自分の思考で決まります。
一つ一つの思考の選択により、その後の人生ストーリーが変わってくるとしたら、自分の身に起こる現実は誰の責任でもなく、全ては自分が選び続けた結果なのです。
パラレルワールドは科学で証明できるのか
パラレルワールドのように思考が生み出す世界は、小説やアニメのもので実際に信じている人はヤバい、と思われるかもしれませんが、科学者のなかには信じる人は少なくありません。
科学とスピリチュアルは相反するもののようですが、スピリチュアルな疑問を解明しようとする人間の好奇心が、今日の科学を発展させたのだと私は思います。
- 宇宙はどうやって始まったのか。
- この世界の本質な何なのか。
- 人間は何からできているのか。
- 何のために存在しているのか。
そんな疑問を科学者たちは長い年月をかけて解き明かしてきました。
遥か昔、古代ギリシャの哲学者デモクリトスは、
「万物は目に見えない小さな原子によって構成されている」
と予言しました。
予言は立証されてこそ真実と認識されます。
スピリチュアルな疑問に対しての予言と立証。
その繰り返しによって科学は発展しました。
哲学と科学は表裏一体といっても過言ではないように思います。
さて、デモクリトスの「目に見えない原子」ですが、20世紀に入って後の科学者、ジャン.ぺランやアインシュタインなどによって、予言は立証されました。
それにより私たちはもとより、この世の全てはあらゆる原子の構成によって、出来ていることが分かったのです。
この原子は直径1000万分の1mmという極めて小さな粒で、身近なものとして酸素や水素などがあります。
極小の原子にも更に構造があると予言をした科学者たちは、その後も立証するための実験を繰り返します。
そして、これ以上は分けることの出来ない最も小さな粒子、素粒子を見付けました。
クオークや電子、フォトン(光子)などです。
質量が無く、原子核の周りを常に光の速さで不規則に飛び回っています。
これら素粒子は、物質ではなくエネルギー、波動であり、このことからこの世界、万物は素粒子によるエネルギーで構成されていることが分かったのです。
そして現代科学、この素粒子からはとても面白い実験結果が出ました。
人が観測していないと、エネルギー、波動の状態である素粒子が、人が観測をした時だけ物質に状態を変化させてしまう、というものです。
実際には、人の目での観測ではなくカメラなのですが、そこに人の注意が向き意識が注がれたことには違いありません。
通常は動きの一定しない素粒子(エネルギー)が、観測(意識)されることで物質化してその状態を確定させる。」
という不思議な現象が立証されました。
なぜそうなるのかはまだ解明されていませんが、この実験結果から、
「エネルギーとして存在する世界に、人の意識が作用することにより万物が物質化として現れる。」
と考える学者もいます。
これは思考意識が現実化するという、パラレルワールドや引き寄せの可能性を、科学的に証明したことになります。
これからの量子力学が、スピリチュアルの謎、目に見えない世界を解明、証明する日も遠くはないでしょう。
パラレルワールドと引き寄せの法則
「ザ.シークレット」で一躍有名になった引き寄せの法則ですが、パラレルワールドと引き寄せの法則には、「想念・思考」が大きく関係します。
人の意識には顕在意識と潜在意識がありますが、人が普段認識している顕在意識は意識全体のたった少し、水面から姿を見せる氷山の一角に過ぎません。
意識の大部分は水面のなか認識出来ていない潜在意識にあり、ここの在り方で人生の引き寄せが変わってきます。
顕在意識で、
「私は出来る」
と思考しても、その直後に心の奥底から
「でも出来ないかもしれない」
「やっぱり出来るわけがない」
などマイナス思考が浮かび上がってくることがないでしょうか。
それが潜在意識です。
そして現実は、心の奥底にある「出来ない」にシフトしてしまいます。
潜在意識はその人が生まれ育った境遇や環境など、子供の頃の経験によって深く刻まれ、その後の思いグセとして身についてしまいます。
なので親の考え方や言動は、子供の思いグセに大きな影響を与えます。
例え話(これは断定でも善悪を言ってるわけでもありません。あくまでも例えばのお話)です。
小学生のAくんとBくんは毎日遊びに夢中で、テストの前日10分間集中して勉強しました。
そうして受けたテストの点数は30点でした。
点数を見たAくんの親は、
「遊んでばかりで勉強しないから30点しかとれないんだ。
もしこのまま勉強しないならゲームは禁止です。」
と恐い顔で叱りました。
Aくんはゲームしたさに嫌々勉強するのですが、身が入らずますます勉強が嫌いになって努力することが苦痛になってしまいました。
Bくんの親は、
「あんなに遊んでいたのに30点もとれたのは凄い!
もしもっと勉強してたらどんな天才になるのかしら⁈」
と喜びました。
Bくんは親の喜んだ姿が嬉しくて、
「本当に自分は出来るかもしれない」
と自らも意欲が湧いて、努力することが楽しくなっていきました。
その後の2人の成績にどれだけの差が開いたか。
そんなことはどうでもいいのですが大事なのは、
Aくんにとっては自分を犠牲にして生まれるものが対価となり、Bくんにとっては自分が出来ると信じたものが対価として生まれる
と潜在意識に刻まれたことです。
想念世界を作る潜在意識には、良いことも悪いことも判断が出来ないので、自分が信じていること、最も思考するものに焦点を合わしてしまいます。
現実になってほしくない出来事を、つい想像して心配したりしてしまいますが、不安や恐れであってもそこにフォーカスしていると、パラレルワールドの一つになってしまいます。
私は心配性でつい悪い想像をしては不安になる思いグセがあります。
もしも私のように潜在意識から、ネガティブな想いが浮かんだらどうすればいいのでしょうか。
有名なマザーテレサの名言の一つに、
- 思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。 - 言葉に気をつけなさい。
それはいつか行動になるから。 - 行動に気をつけなさい。
それはいつか習慣になるから。 - 習慣に気をつけなさい。
それはいつか性格になるから。 - 性格に気をつけなさい。
それはいつか運命になるから。
まさに引き寄せの本質ですが、運命を変えたければまずは、思考を変えなさいと言われています。
とはいえ、身についた思いグセも大人になればなるほど根深かったりします。
一度出来上がったものを変えるのも、根気が必要です。
それでも、今の現実を変えたいのならば、やはり思考を変えるしかないようです。
思考が信念に変わったとき、目の前にはどんなパラレルワールドが広がるのでしょうか。
想像してみてください。
もしも人生に自分の理想とするパラレルワールドが重なったら、まず始めに何をしますか。
考えるだけでワクワクしてきます。
そこにはもう、あなただけのワールドがまた1つ、存在しています。