2006年に公開された映画「ザ・シークレット」で、その名を広めた引き寄せの法則。
またエイブラハムやバシャールといった高次の存在たちが教えてくれる、引き寄せを中心とした見えない世界の仕組みや真実。
ひと昔前までは到底受け入れられなかった内容が、いまでは体感として納得される人が増えています。
私が引き寄せの法則を知ったのは、今から30年も前のことです。
家にあった一冊の本に魅かれたのですが、そこには感謝日記をつけることで願いが叶うと書かれていました。
- 一日の出来事から出来るだけたくさんの感謝を見付けだす。
- 願望実現したときの自分を想像して感謝する。
これらの感謝を毎日の日記にするというものでした。
三日続かない私が1か月とにかくやり続けました。
が、私の現実は何も変わりませんでした。
自分が想像した未来に感謝は出来ても、目の前の現実には一喜一憂してしまう。
結局、頭では理解していたつもりが心では信じていなかったのです。
引き寄せの達人たちは、
「この法則を正しく行えば、必ず願望は実現する。」
と言います。
そうは言っても、目の前の現実と願望との間にギャップがあればあるほど、目に見えない世界を信じるって難しいですよね。
- これまでもたくさん願ってきているのに現実が変わらない。
- 望むものを願えば願うほど引き寄せられず、反対に望まないことばかりが現実化してしまう。
- 頑張れば頑張るほど負のループにハマってしまう。
そんな逆引き寄せについて、原因と対策を探ってみたいと思います。
アソシエイトとデソシエイト
心理学用語で、アソシエイトとデソシエイトというものがあります。
アソシエイトとは、現象に感情を一体化する。
自分の身に起こっていない物事を主観的にみて、その臨場感を自らが味わっている状態。
デソシエイトとは、感情を切り離して客観視する。
自分の身に起こっていない物事に対して、距離を置いて冷静に判断できる状態。
願望実現を引き寄せるためには、その願望に対して自分がどれだけアソシエイト(主観)出来るかが重要になります。
それなのに私たちは、自分の願望やポジティブなものにはデソシエイト(客観)してしまい、反対に望まない事ネガティブなものにアソシエイト(主観)してしまう、という矛盾に陥りがちなのです。
心配はデソシエイトするべし
子供の頃住んでいた家に、納戸(なんど)という部屋がありました。
そこは薄暗く無機質な物置部屋で、親の言う事を聞かないと入れられる恐怖の部屋でもありました。
実際は大泣きしながら謝るので、寸前までで本当に入れられた事はなかったです。笑
節分の鬼や秋田県のなまはげも今や本来の意味合いを越えて、子供を恐がらせて言う事を聞かせる躾の一環になっています。
もちろん大人たちにとっては微笑ましい行事の一つなのですが、幼い子供にとっては恐怖の体験です。
子供に限らず、人をコントロールするのに最も有効なのが、恐怖と不安を煽(あお)ること。
強い恐怖心と不安感はアソシエイト(主観)しやすく、心の奥底に体験として残ります。
それが心の傷、トラウマとなって後の人生に様々な影響をもたらすことだってあるのです。
恐怖心や不安感はアソシエイト(主観)すると、心も体もリアルな感覚に襲われてしまいます。
そして少しでも心身のダメージを減らせるようにと、心配という防衛本能を働かせます。
例えば、2つのニュースがあります。
一つはアマゾンの奥地で、ワニに襲われた人のニュースです。
痛ましい事件ですが、一般の日本人にとってはまず起こらない出来事なので、ある程度は客観的に捉える事ができます。
もう一つは悲惨な交通事故のニュースです。
日本の交通事故は、他人事ではないくらいの頻度で起きています。
特に交通量の多い地域なら、もしかしたら自分や家族にも起こり得るかもしれないと、主観的に捉えます。
自分の身近に感じれば感じるほど、そしてそれが起きてほしくない現実と思えば思うほど、そういった出来事から回避するために、状況を想像しては心配します。
するとどうでしょうか。
想像にも関わらず、心配というストレスによって脳内には不安物質が放出され、心も体も緊張状態に陥ります。
まだ起きてもいない出来事に対して、まさに臨場感を伴った状態です。
これがアソシエイト(主観)しているということです。
アメリカのミシガン大学の研究チームが調査したところ
『心配事の80%は実際に起こらず、16%は準備していれば対応可能』
という結果が出されました。
私は何かとすぐに心配してしまう性格ですが、その96%は心配無用なのですね😊
心配がきたらまずデソシエイト(客観)。
そして恐怖心や不安感を手放す。
心配の最中になかなか難しいですが、96%の心配無用を信じて練習あるのみです。
願望はアソシエイトするべし
では、願望を実現した自分を想像してみて下さい。
↑の心配事のように願望実現の姿を想像しただけで、臨場感あるリアルな感覚で味わうことができるでしょうか。
もしも出来るなら願いは必ず叶います。
でもなかには現実とかけ離れすぎていて、そこに疑いを感じた人もいるのではないでしょうか。
大きな願いを叶えるにはまず、自分の環境や状況を願望に出来るだけ近づけてアソシエイトしやすくしなければなりません。
恒例の例え話です(*^^*)
月に10万円をバイトで稼ぐ青年がいます。
青年の願いは、億万長者の成功者になることです。
毎月10万円を稼ぐ彼が、億万長者の自分をどれだけアソシエイト(主観)することができるでしょうか。
毎月100万円を稼ぐ自分を、臨場感をもって主観することができるでしょうか。
もし100万円が出来たとして、毎月1000万円ならどうでしょう。
まず毎月1000万円をどうやって稼ぐか、考えるだけで現実味が無くなるかもしれません。
現実味がないものには、やはりデソシエイト(客観)してしまうのです。
願望も↑のニュースのように、現実の自分と似ている環境や状況のものだとアソシエイト(主観)しやすく、ギャップがあればあるほどデソシエイト(客観)してしまいがちなのです。
では、どうすればいいのか。
現実的な環境や状況を近づけることが難しいなら、先に目に見えない意識のギャップを埋めていきます。
- 理想を実現している人の話や著書から考え方を学ぶ。
- その習慣や行いで自分にも出来ることがあるなら真似をする。
- 欲しい物を何度も見て意識する。
- 出来るなら現実に触れる。
脳がそれが自分にとって身近なもの、当たり前のものと錯覚するまで、何度も何度も触れることです。
身近なもの、当たり前のものには現実味が出てくるので、アソシエイト(主観)しやすくなるのです。
そして願望を臨場感をもって味わうことができれば、それはもう夢ではなくリアルな目標になるのです。
願いが叶ったときの3つの共通点
30年前信じきることが出来なかった引き寄せの法則を、私はエイブラハムの教えに出合うまで忘れていました。
そんな私がいま振り返ってみて気付くのが、私にも奇跡と思えるような願望実現が何度かあったことです。
そんな願望実現には、3つの共通点がありました。
背水の陣(覚悟をもって事にあたる)
背水の陣とは、
- 後がなく逃げることもできない絶体絶命の状況。
- 覚悟して事にあたる。
当時の私は、恐怖と不安から望まない状況にどっぷりとアソシエイト(主観)して身と心を緊張させ、望む願いにはデソシエイト(客観)してしまうという、悪循環に陥っていました。
自分の思考が自分を苦しめていると気付きながらも、そこから逃げることも出来ず疲れ果てていました。
どうすることも出来ない状況に、私は覚悟を決めるしかなかったのです。
私にとっては、もう背水の陣ともいえる状況なのでした。
手放す
覚悟を決めた私は同時に、現実に立ち向かうのを止めました。
「私はこの状況が死ぬほど嫌だけれど、どうしても自分に必要な事なら、必ず乗り越えられるよう神さまが助けてくれる」
後はもう神さまに丸投げです。
するとこれまで捉われ続けていた恐怖や不安、執着をスッと手放すことが出来たのです。
これまでの緊張がほぐれ、何ともいえない安堵感と感謝の気持ちで胸がいっぱいになったのを覚えています。
エイブラハムは
『恐れ、不安、心配は、目の前の望まない現状を自分の力で何とかしようとする抵抗からの産物で、抵抗すればするほど望まない現状を認めることになる。
それは川の流れに逆らって、自らオールで舟を漕いでいるようなもので、オールを手放せば、舟は簡単に川の流れに乗ることが出来る。
人生もまた抵抗を手放せば、自然とソース(源)からの流れに乗るだろう。』
と言っています。
2つ目の共通点は、恐れ、不安、執着など、望まぬ現実に抵抗していた自分の感情を手放したこと。
神さま(源からの流れ)に身を委ねたことです。
インスピレーション
数日後、ふと頭の中で「あ!願いが叶った」という言葉にもならないような閃きがありました。
それは不思議な感覚で、いわゆるインスピレーションです。
インスピレーションを言葉にするのは難しいのですが、自分にとっての絶対的な答えで、それは高次の自分(ハイヤーセルフ)から伝えられた声(メッセージ)だと信じています。
3つめの共通点は、願いが叶う前にはお知らせのようなインスピレーションがあったことです。
ワクワクのエネルギーに乗る
エイブラハムやバシャールが教えてくれる願望実現でよく言われる
- 自分がワクワクするものにフォーカスする
- ワクワクした気持ちを大切にする
ワクワクの気持ちは、その行動や願いが本当に自分が求めているものなのか、それとも怒りや焦り、嫉妬など他人からの導きによっての願いなのかを見極めるのに、とても役立つと教えてくれています。
どんなエネルギーにも慣性が働きます。
自転車なんかを例えると分かりやすいですが、最初の漕ぎだしには大きく踏ん張る力が必要です。
しかし一度スピードがつくと後はハンドル操作だけで、力の入れ方もかなり楽になります。
そして止めようと思ってブレーキをかけても、直ぐには止まりません。
それは現実を創造する思考エネルギーにも言えることで、私たちが出す創造のエネルギーも最初こそ大きな力が必要ですが、一度乗ってしまえば良くも悪くもなかなか止まらない、という性質をもっています。
だからこそ、いつも自分の願望を創造するための良いエネルギーに、乗っていなければなりません。
その見極めとしてワクワクした気持ちが大切なのです。
毎日自分が何にワクワクするのか、意識してみるとだんだんと迷いがなくなります。
自分が本当に行きたい場所へ導いてくれます。
たとえワクワクに従った結果がどうであろうと、他人からどう思われようと今の自分にとって最善の道なのです。
エイブラハムはまた、
「今の自分には難しいと思えることでも、心から湧き上がる自分のワクワクを信じて、恐れを手放していれば必ず願望は実現する」
と教えてくれます。
それでも願望実現しないのは、今の現実が自分にとって居心地が良いということです。
慣れ親しんだ人や環境は居心地がよく、これはコンフォートゾーンといって、自分が安心できる楽でいられる場所です。
今までと違う選択をするとき、新しく何かに挑戦するとき、私たちはこのコンフォートゾーンから旅立たなければ前へ進めません。
お金。
健康。
素敵な恋人。
願いは人それぞれですが、どんな願いもまずは今のコンフォートゾーンから出る覚悟が必要です。
状況によっては、一大決心という人も居るかもしれません。
それでも本当の心からの願いであれば、ワクワクが原動力になってくれます。
恐さや不安があってもワクワクする気持ちの方が強ければ、人は行動してしまうのです。
「お寿司が食べたい」
「旅行に行きたい」
「新しい靴が欲しい」
日常にもワクワクする願いはたくさんあります。
そんなささやかな願いも、私たちはそのワクワクを原動力に使って実現させています。
日常的な願望実現には、疑いもなく当然のように行動できるのに、大きな願望には尻込みしてしまう。
大きな願望には、それだけ大きな原動力が必要なのですね。
原動力は行動を起こす力ですから、行動に繋がらないのであれば、本当の意味で心からワクワクしていないのかもしれません。
そしてもしもワクワクの気持ちが原動力になるのなら、誰が何と言おうとその道が自分にとっての正解です。
自分のワクワクを信じて勇気をもって行動するかしないか、決断の時なのです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました💗
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